みっかごせかいがおわる

このAVは俺にとってはサザエさんレベルだな

チキンライス

今〜日は〜クリスマス♪

 

皆様、クリスマスイブはいかがお過ごしでしたか。

僕は家でこんな感じでした。

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クリスマスという習慣が日本に根付いてどれくらいになるのでしょう。
少なくとも僕が子供の頃(三十数年前)には、もう街はお祭り騒ぎだったなあと思い、wikiってみたら明治時代からだそうです。1900年位から。
もう100年ほど歴史があるんですね。
 
ここ最近のハロウィンごり押しも、僕らが死ぬ頃には当たり前になってるのかなあ。
今年の10/31、事情も知らず渋谷で飲んでて単なるコスプレイヤーの波に飲まれ、エライ目にあったのは良い思い出です。
 
ハロウィン関係ないやん。 

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そんなクリスマスですが、人それぞれ、いろいろな思い出があるのでしょう。
このイベントのために彼氏、彼女を作るなんていう、king of 本末転倒な話も聞いたりしますが、僕は特別これっていう思い出も無く、かといってなにもやらなかったかというとそうでも無く、ただその日をその場で楽しんで終わりという、まぁありきたりな、ごく普通のちょっとしたリア充的な乗せられ感で過ごして来ました。
 
そんなクリスマスですが、夜中に一人号泣した思い出があります。
 
なんてこと無い平日の朝、仕事へ行く準備をしながら惰性でつけていためざましテレビにマッキーこと、槇原敬之が出てました。
僕はマッキーが三度の飯より好きかというとちょっとだけ飯の方が好きかもしれないというくらい好きで、アルバムも全部持ってるし、マッキーの天才的な歌詞、特に初期の恋愛ソングについてはお酒も飲まず、寝ずに、ずーーーーーーーーーーーーーーっと1時間は語れるくらい好きです。
 
 
1時間て。
 
まあそれくらい大好きなのであります。
 
そんなマッキーが日常という惰性を打ち破り、僕をブラウン管に釘付けにさせました。
 
いやAQUOSやったか。
液晶や、液晶。
液晶に釘付け。
 
そろそろウザくなってきてブラウザの閉じるボタンを押そうとしてる人はもうちょっとだけ読んで下さい。
 
そうそう、で、マッキー。
そのマッキーがクリスマスソングを作ったという事でインタビューを受けてました。
作詞はダウンタウンの松ちゃんに依頼し、その出来た歌詞を見た瞬間、涙が止まらないくらい泣いたと。それに曲を付けて、とても素晴らしいクリスマスソングになりました!と言いながら、また顔をくしゃくしゃにして泣きじゃくってました。
 
その歌が『チキンライス』という歌です。出来たのが2004年。
その頃、僕は仕事も少し覚えて、プロジェクトも任され、勢いだけで突っ走ってたころです。
その時は良い曲だなあ、と思いながらもそこまで引っかかりはしませんでした。
 
そして時は経ち、仕事も順調で、結婚もし、子供も生まれ、もうすぐ来るクリスマスパーティー用のBGMを夜中に選曲していた時に、この曲に再会しました。
夜の澄んだ冷たい空気の中、日常の緊張から解き放たれたリラックスした心に、スッと歌詞が入って来ました。
突然、子供の頃の思い出や、いろいろな感情、1/3くらいの純情などが、チキンライスの歌詞とパズルのようカチカチと組み合わさって行き、いつの間にやら、涙やら、よだれやら鼻水なんかの、汁というsiruを垂れ流しながら、一人、声を上げて泣いていました。
 
 

僕が生まれた家庭も裕福ではありませんでした。

両親と姉、僕、妹。5人家族で市営住宅に住んでました。当然自分の部屋なんてありません。

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これは群馬県か。

 

父親はもともと体の強い方ではなく、仕事も何度か変わり、あまり稼ぎは多くなかったと思います。母親は手に職を持っていましたが、今思うと完全に搾取されパターンでパートをやっていました。

そんな家庭を狙うかのように、教材の訪問販売なんかもよく来るんです。そして契約しちゃう。

学力テストみたいなのを無料でやらせて、おたくの息子さん、出来が良かったんで、この教材でもっと勉強しましょう!みたいな。

その時は僕がテストに回答して、マニュアル通りの良い結果だったと思います。

これ、テストはもともと簡単なんでしょうね。それで親も子供もその気にさせておいて一気に契約まで持っていくパターンなんやろなと、社会のプチ波に浅漬けのキュウリくらい揉まれた今なら、分かる気がします。

僕もその気になってたのもあり結局契約しちゃったけど、そのあと、いっっっっっっっっっっっっっっさい手を付けませんでした。。。ごめんよぉ、母ちゃん。

あれいくら掛かったんだろ。今度の正月に帰ったら聞いてみよ。

 

そんなぼくんちですが、食べるものが無いという事まではありませんでした。

が、5人家族、食べていくのがやっと、な家庭で外食なんてのは夢のようでした。

 

たまーーーに連れて行ってもらった外食も、あまり高いもの頼んだらお金が無くなって家族がばらばらになっちゃうんじゃないかとか、よくわからないことを真剣に考えたりしてました。

可愛いかったなあ、ぼく。抱きしめてあげたい。

 

なので幼き頃の外食は【楽しい】というよりも、【不安】や【心配】という気持ちの方が強く、楽しかったという記憶がほとんど無いのです。

 

そんなわけの分からん妄想少年が成長し、親元を離れ、仕事も順調、家族も持ち、それなりに自由になるお金もある。

そういった境遇が、夜中の『チキンライス』と重なり、さまざまな感情が溢れだし、いろいろな汁も吹き出させたんだろうと思います。

この歌はホント、今聴いてもグッと来ます。

 

欲しい物も満足に買えず悔しい思いをした10代。

そんな環境も影響してか、物欲に支配された20代。

自由になるお金が増えたのに、どんどんモノへの執着心が無くなっていく30代。

人生ホント分からんもんだなと。

 

恋愛やら、どこそこでディナー、プレゼントが高い安い、というのもまぁ良いですが、

これまでの人生や、今の境遇なんかを、ゆっくり、じっくり振り返ってみたり、

そういや最近オカンと話してないな、なんてこっ恥ずかしい事を思ってみたり。

そんなクリスマスなら、少しくらい踊らされてやってもいいのかな、と思いを馳せるイブの夜なのでした。

 

 

 

よろしければ、そんなチキンライスなクリスマスmixをどうぞ。 

 

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